猫のための空間づくり5選|キャットタワー以外の工夫で快適な部屋に
- 弘瀬 達也
- 5月6日
- 読了時間: 3分
― 部屋の中に“もうひとつの世界”を。猫も人も心地よく暮らすための空間づくり ―
猫と暮らす住まいで、真っ先に思い浮かぶのが「キャットタワー」。でも、猫の本能や行動パターンをよく理解すれば、それ以外にも“猫がのびのび過ごせる”空間づくりのヒントはたくさん見つかります。
今回は、Groom編集部が実際の入居者の暮らしやプロのアドバイスを参考に厳選した、「キャットタワーだけじゃない猫のための空間づくり」5つのアイデアをご紹介します。

1. キャットウォーク+見晴らしスポット
高いところが好きな猫にとって、室内に“空中の移動ルート”があると、それだけで安心感が変わります。キャットウォークは市販品を組み合わせるのも良いですが、L字の本棚や壁際の家具をうまく活用すれば、DIY不要で“登れる導線”ができます。
さらにおすすめなのが、窓辺に置いた「見晴らしスペース」。外を眺めながらまどろむ時間は、猫にとって至福のひととき。陽だまりスポットを意識して設置すれば、冬場は特に人気の場所に。
2. 猫専用の“隠れ家”をつくる
猫は「狭くて暗くて静かな場所」をとても好みます。押入れや家具の隙間など、もともとある空間を活用して**“隠れられるスペース”**を確保しましょう。段ボールでも、布製のカーテンで覆った収納でもOK。
ポイントは、“人から見えすぎない”こと。来客があるときや不安を感じたとき、逃げ込める「避難場所」があるだけで、猫のストレスは大きく軽減されます。
3. 床の素材に気を配る
ツルツルしたフローリングは猫にとっては滑りやすく、関節に負担がかかることも。ラグやマットを部分的に敷くだけでも、運動量の多い猫にとっては歩きやすく、ジャンプもしやすくなります。
さらに、夏はひんやり、冬はあたたかい素材を選べば、快適さがグンとアップします。
4. においのストレスを減らす“空気の工夫”
猫は嗅覚が敏感。人にとって心地いい香りでも、猫にとっては不快なこともあります。アロマオイルの中には猫に有害な成分もあるので注意。
おすすめは、空気清浄機や植物で“無臭で心地よい”空間を保つこと。猫草や観葉植物(※猫に安全な種類を)で視覚的にも癒されます。
5. ごはん・トイレの“ゾーニング”を意識
猫はとてもきれい好き。ごはんとトイレが近すぎると、落ち着いて食べられなかったり、トイレを我慢したりすることも。人の目線よりも“猫の動線”を優先した配置がポイントです。
例えば、リビングの片隅に食事スペース、廊下側にトイレスペース…と少し離すだけでも、猫のQOL(生活の質)がぐっと上がります。
猫も人も心地よい「共生空間」をめざして

今回ご紹介したのは、どれも賃貸でもできる工夫ばかり。猫にとっての「安心できる居場所」が増えれば、性格も行動もどんどん穏やかになっていきます。
キャットタワーだけじゃなく、“その部屋全体がキャットタワーのように”なっていく。そんな暮らしのヒントを、これからもGroom JOURNALでお届けしていきます。
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