室内でのトイレトレーニング、成功のコツと失敗しない環境づくり
- 弘瀬 達也
- 5月9日
- 読了時間: 3分
— ペットも人も、安心して暮らせる毎日のために —
「うちの子、ちゃんとトイレを覚えてくれるかな……?」室内飼いを始めたばかりの飼育者がまず直面するのが、トイレトレーニングの悩みです。
特に賃貸住宅では、においや音、汚れのリスクなども気になりますよね。
でも安心してください。大切なのは「ペットが失敗しない環境を先につくる」こと。
この記事では、犬・猫と室内で暮らすうえでのトイレトレーニング成功のコツと、失敗しにくい環境の整え方をご紹介します。

1. トイレは「場所」より「習慣」が決める
トイレの設置場所に正解はありません。でも、ペットにとって“安心して出せる空間”であることが最重要です。
・人の出入りが少ない・静かで落ち着ける・生活動線から少し離れているこの3つを満たす場所が理想です。
加えて、トイレの場所は絶対に途中で変えないこと。飼い主側が気まぐれに場所を変えると、混乱して失敗が増えます。
2. 成功体験を“褒めて覚えさせる”
「うまくできたね!」の一言は、ペットにとって最高のご褒美です。うまくトイレでできたときは、声かけ・おやつ・なでなでのセットでしっかり褒めてあげましょう。
反対に、失敗したときに怒鳴ったり、無理やり押し戻したりするのは逆効果。
トイレ=怒られる場所と認識してしまい、「隠れて排泄する」ようになることも。
大切なのは叱るより、“うまくできた場面”を強化することです。
3. 犬と猫、それぞれの“クセ”を理解する
🐶 犬の場合
散歩中に排泄する習慣がある子は、外トイレから室内トイレへの移行に時間がかかることも。
トイレシーツの上で排泄したらすぐ褒める。一瞬を逃さず「今の!」と伝えるのがカギです。
🐱 猫の場合
本能的に“砂状の場所”で排泄するので、清潔な猫砂トイレの設置だけで成功することも多いです。
ただし、トイレが汚れていると排泄を我慢する繊細さも。1日1回は掃除してあげましょう。
4. においと素材の“誤認”を防ぐために
トイレトレーニングで意外と見落とされがちなのが、素材による“勘違い”です。ペットシーツは多くの場合、ポリエステル系の不織布素材が使われています。そのため、似たような素材の人間の洋服やブランケットを床やソファの上に放置していると、ペットが「ここもトイレ?」と誤認してしまうことがあるのです。
一度間違えて排泄してしまうと、においが残り、同じ場所で繰り返してしまうケースも。防ぐには、洋服や布製品は床やソファなどの平らな場所に置きっぱなしにせず、ハンガーやクローゼットにきちんと収納する習慣を心がけましょう。
5.賃貸暮らしでは、“清掃性と安全性”も意識して
トイレスペースには、防水・防汚マットやタイルカーペットを活用すると、掃除がラクになるうえ、床を守れます。
また、誤飲やイタズラ防止のため、掃除用スプレーやトイレシーツの収納場所も工夫すると安心です。
一緒に暮らすからこそ、“失敗しない空間”をつくろう
トイレトレーニングの失敗は、ペットのせいではなく、環境と習慣の整え方に原因があることがほとんどです。
Groomでは、「住まいを選ぶ段階から、トイレのしやすさを考える」ことをおすすめしています。ペットとの暮らしは、小さな成功体験の積み重ね。今日の1回が、明日の自信になります。
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